平成３０年７月２４日から２５日までの２日間、「松政クラブ」の会派研修を東京で実施しました。会派議員１６名のうち１４名が参加しました。

◎７月２４日（火）

　猛暑が続き、２３日の松江市の最高気温は３４.３℃。同じ２３日の埼玉県熊谷では４１．１℃まで気温が上昇し、日本歴代最高を5年ぶりに更新しました。さらに東京都青梅でも４０．８℃を記録し、東京都内では観測史上初めての４０℃超となりました。２年先の今日の７月２４日、東京オリンピックが開幕します。暑さ対策が大きな課題となりました。

衆議院第二議員会館から見た国会議事堂

　出雲空港から空路東京入りし、衆議院第二議員会館に到着。まずは、細田博之衆議院議員事務所を訪ね、松政クラブとして要望書の提出を行いました。

細田衆議院議員に要望書の提出

　要望の内容は、『①「山陰新幹線」及び「中国横断新幹線」の整備促進について、②高速道路のネットワークの早期整備について、③大橋川改修事業について、④宍道湖･中海･大橋川の水質浄化、水草･藻の除去対策について、⑤土砂災害対策の推進について、⑥原子力発電施設等立地地域の安全･安心に関する事項について、その他として、地方創生の実現について、自衛隊飛行場における周辺対策の充実について、過疎地域自立促進特別措置法(過疎法)の失効に伴う新たな法律の制定について、海岸漂着物等地域対策推進事業について、港湾・漁業施設等の津波･高潮対策の推進について』です。

　なお、２４日の研修終了後には、島根県選出の竹下　亘衆議院議員、三浦　靖衆議院議員、青木一彦参議院議員、島田三郎参議院議員の国会議員事務所を訪問し、それぞれ要望書を渡して要望事項の早期実現をお願いしました。

島田参議院議員に要望書を提出

　さて、衆議院第二議員会館内の研修会場では研修１として、「社会資本整備総合交付金について」 を、国土交通省社会資本整備総合交付金等調整室の片桐課長補佐や大臣官房会計課の鳥居課長補佐、住宅総合整備課の原田企画専門官から説明を受けました。

　交付金制度の概要や制度改善の取り組みを研修しましたが、地方公共団体の自由度を高め、使い勝手を向上した交付金制度で、要望措置率も平成30年度で６０．０％。自治体も創意工夫で交付金制度の活用を進めてもらいたいと感じました。

社会資本整備総合交付金についての研修会

　研修２では「地域公共交通について」の研修を受けました。国土交通省の渡辺道路交通管理課長や自動車局旅客課、総合政策局・交通管理課、高度道路交通システム推進室の担当者に出席していただきました。

　研修は、地域公共交通の活性化事例、白ナンバーでのデマンド交通、タクシー事業法の法改正について、自動運転による公共交通の現状について。コミュニティバスやタクシー事業などについて。本市でも交通政策は大きな課題を抱えていることから熱心に意見交換を行い、暑気を払う充実した研修となりました。

地域公共交通についての研修会

 

◎７月２５日（水）

　７月２５日の東京の朝は曇り空でした。ちょっと過ごしやすい天気でした。東京研修2日目の午前中は、昨日に引き続き衆議院第二議員会館での研修でした。研修テーマは「土地改良」。

　農地中間管理機構と土地改良事業についてでは、具体的事例を聞きました。助成金と個人の負担金、農林基盤整備資金についての国の考え方を研修しました。

　新事業の説明もあり工夫次第で活用できること、継続できる農業を支えるため農家の負担金を少なくするためには、国事業に呼応した県･市の支援の充実が必要であることを新たな課題として持ち帰りました。

　講師は、農林水産省農村振興局の神田土地改良企画課長や植野水資源課施設保全管理室長、山岸農地資源課企画官、石井設計課計画調整室長でした。

土地改良の研修

　次に、東京ビックサイトで開催の、スポーツと健康に関するEXPOとして日本最大級の「スポーツ・健康産業総合展示会 SPORTEC2018」を視察しました。

　スポーツ設備・機器、フィットネス機器、スポーツ用品、健康器具、介護機器、サプリメント・健康食品、スポーツツーリズムなどが世界中から一堂に出展する、スポーツ・健康産業を紹介する日本最大の展示会です。２０２０年に開催する東京オリンピックに向けて増加するスポーツマーケット、社会保障費の削減や高齢化に向けた健康増進産業の拡大、運動機能障害者や認知症患者に対応した介護ニーズの増加など、今後益々スポーツと健康に関わるマーケットは発展しており、国の進める経済政策の中でも、最も注目されている市場の一つです。

　忙しい一日でしたが、有意義な研修と視察ができました。

東京ビックサイト正面

スポーツと健康に関するEXPOを視察