令和6年7月22日から24日までの3日間、「松政クラブ」の会派研修・要望活動を東京で実施しました。
◎7月22日(月)
【埼玉県東松山市ぼたん園視察】
松江市八束町の由志園アグリファーム株式会社が今年4月より東松山市ぼたん園の指定管理を受けられることになり、松江市と同じく市の花としてぼたん園を管理している東松山市のぼたん園の現地視察を行いました。
東松山ぼたん園は、市の花「ぼたん」の普及活動の一環として平成2年3月に開園し、現在のぼたんの株数は約5000株と、関東有数のぼたん園としてまた都市公園が併設され市民の憩いの場となる施設となっています。入園料は普段は無料ですが、開花時期には中学生以下は無料、個人(高校生以上)500円/団体(20名以上)300円、有料期間は開花状況により決定され、見頃後半は、開花状況により300円(団体300円)に変動するとのことです。
今回視察を行うにあたり由志園アグリファーム株式会社の幹部の皆様も現地で意気込みや指定管理に向ける思いなども伺わせていただきました。また、東松山市の斎藤議長からは執行部と共にぼたん園の概要や歴史など私たちの視察に対して議長自らご説明いただき、ご対応いただきました。また、都市公園の中にぼたん園を併設しておられ、予算など公園予算また、産業振興予算などが併用して使うことができればと感じたところです。松江市においても八束町の中国ぼたん園はありますが、市内の都市公園で同じようなことができればと思います。また東松山市を上回る一万株を目指して頑張れればと思います。
この都市公園は市民の憩いの場として土日には一日1300人くらいの利用があり、今後は地ビールや食事もできるようにされると伺います。由志園アグリファーム株式会社の今後の指定管理の状況を見守り、松江市においても同じような活動ができるよう取り組めればと感じています。
◎7月23日(火)
【地元参議院議員への要望】
1. 中国横断新幹線(伯備新幹線)及び山陰新幹線の整備促進について
2. 境港出雲道路の早期整備について
3. 緊急浚渫事業債の延長
4. 緊急防災・減災事業債制度の継続・拡充
5. 半島振興法の延長及び充実について
6.「原子力発電施設等立地地域の振興に関する特別措置法」の制度拡充について
7. 原子力発電施設等立地地域の安心・安全に関する事項について
原子力災害対策補助金について範囲の拡大を要望
8. 航空自衛隊美保基地等周辺対策の充実について
9. 松江城の世界文化遺産登録に向けた取組への協力について
10. 社会資本整備総合交付金の総枠確保について
11. 都市基盤整備及び農林水産基盤整備に係る重要施策について
以上の項目について地元選出国会議員に対して要望活動を行いました。
【駅前再開発と国の支援制度について】
松江市では駅前のデパートの廃業により駅前再開発について現在市民から意見をいただいている最中であり、議会としても議会ならではの意見が出せるよう、会派研修として全松江市副市長、現内閣府地方創生推進室参事、平林剛氏と元島根県土木部長、現内閣府地方創生推進室参事真田晃宏氏にお願いし都市再生制度について松江市をよく知っているお二人に松江市ならばの都市整備について研修をしていただきました。
今回都市再生緊急整備地域の説明を受け、都市計画の特例、税制特例、金融支援など特例措置について説明を受けました。松江市の同党の都市として堺市の未来創造ビジョンなど概要を説明していただきました。また、参考になったのは建物除却に関する国交省制度として都市構造再編集中支援事業があり立地適正化計画に基づき公共団体や民間事業者が行う都市機能の向上に資する強靭化事業に対して既存物件の除却があり除却に要する費用は21億円が限度のものがあるが、民間では行えない。また、既存物件の除却から概ね3年以内に事業着手を行う旨の覚書締結が必要であるとのことでした。
松江市のデパートの場合民間所有であること、立地適正化計画を立てること、土地利用の検討が実施済みであることなどが求められます。
これを行おうとすればまずはデパートを松江市が購入、立地適正化計画を作り、町の将来ビジョン、土地利用の検討を行い事業主体として事業化に向けて協議を開始している旨を証明する書類を都市再整備計画に添付する必要があります。今後松江市でどのように取り組めるのか検討したいと思います。
真田 晃宏氏
【「共創・mass実証プロジェクト」・自動運転レベル4などの実践状況】
地域公共交通の現状とリ・デザインについて主な支援制度と国の政策動向について説明を受けました。人口減少及び高齢化が全国的に進む中、高齢者をはじめ移動手段に対する不安が高まっている。一方乗り合いバス・鉄軌道路線の減便・廃止やバス・タクシードライバーの減少が進み公共交通の確保は危機的な状況にある。また、新型コロナの影響で一気に10年以上時間が進んだとの見方もあるほど深刻な状況である。そういった中、国においてはロ-カル鉄道の再構築、自動運転やMaaSなどデジタル技術を実装する「交通DX」{交通GX(GX車両への変換、コスト削減)}官民の共創、交通事業者間の共創、多様な分野の関係者との共創の「3つの共創」により地域公共交通の再構築を進めるとの説明でした。
今回AIデマンドやモビリティ-の育成支援など松江市が取り組みたい共創モデル実証事業については実証事業のデ-タ収集やシステム構築、車両の購入や改造、実証事業にかかる経費などに松江市並みの地方都市であれば補助上限は1億円、補助率は2/3とのことであり活用ができます。 しかしながら、4月の1次募集、6月の2次募集で国の支援策に対しての募集は終わり、3次の募集は難しいとのことでしたが、AIデマンドバスの普及を目指す松江市としてはぜひ3次募集を行っていただきたいと伝えました。そのほかすでに取り組んでいる鳥取市や刈谷市、会津若松市などの事例も伺いました。地域公共交通再構築事業において、補助対象経費は社会資本整備交付金対象50%、バス施設については特別交付税80%とのことでありまつえしにおいても活用できればと感じました。また、自動運転においては通年事業で16か所の一般道で運航事業が実施されており、今後の導入に向けて視察ができればと感じました。
◎7月24日(水)
【地元衆議院議員へ要望】
1.中国横断新幹線(伯備新幹線)及び山陰新幹線の整備促進について
2.境港出雲道路の早期整備について
3.緊急浚渫事業債の延長
4.緊急防災・減災事業債制度の継続・拡充
5.半島振興法の延長及び充実について
6.「原子力発電施設等立地地域の振興に関する特別措置法」の制度拡充について
7.原子力発電施設等立地地域の安心・安全に関する事項について
原子力災害対策補助金について範囲の拡大を要望
8.航空自衛隊美保基地等周辺対策の充実について
9.松江城の世界文化遺産登録に向けた取組への協力について
10.社会資本整備総合交付金の総枠確保について
11.都市基盤整備及び農林水産基盤整備に係る重要施策について
以上の項目について地元選出国会議員に対して要望活動を行いました。
【スマートアグリジャパン、施設園芸・植物工場展・陸上養殖設備店視察】
24日には、東京ビッグサイトで開催されたスマートアグリジャパン、施設園芸・植物工場展・陸上養殖設備店など視察を行いました。会場には生産者、仲卸業者、小売業、物流業、輸出入商社、行政関係者など多くの皆さんが視察、交渉、を含めたあらたに導入できる内容なのか熱心に視察を行っておられました。完全閉鎖型の植物工場や、スーパーアグリ栽培棚システム、断熱材素材など農業施設であるが他の用途にも使える内容もあり大変参考になりました。特に気になったのは大規模作業場の熱中症対策として協力スポットエアコンが展示されており、体育館や避難施設などの冷暖房に利用でき、可動式の為、様々な用途に使えないか検討できるものと感じました。
【自動運転レベル4実証実験視察】
羽田イノベーションシティは、「天空橋駅」に直結する延床面積約13万m2超の大規模複合施設です。羽田みらい開発株式会社と大田区が官民連携で開発する、「先端」と「文化」の2つをコア産業とするまちです。羽田空港に隣接し、国内外への情報発信に優位な立地を活かし、新たな体験や価値を創造・発信する未来志向のまちづくりに取り組んでおられます。前回の視察で試乗できなかった自動運転レベル4のバスにも試乗でき今後の参考になりました。